ペットのイエローページ:ペット飼育百科 手入れ・しつけ・健康
 

■耳の手入れ
犬の爪は放置すると足の裏方向へ放物線状に伸び続けます。
最悪な場合では爪が肉球に刺さってしまう事もあります。
地面との摩擦で爪が自然に削られることは通常の飼育状況では期待できません。
家庭で飼育されている犬(特に室内犬)では定期的な爪切りを必要とします。
たとえ適度に爪がすり減っている場合でも狼爪がある犬では定期的な検査と爪切りを欠かさないようにしましょう。
又、犬の爪は血管が途中まで通っており爪を長く伸ばす事によって血管も伸ばしてしまう事になります。
爪の伸び過ぎは板床を歩く時に不用の音がしたり、カーペットなどの繊維に引っ掛かったりと有益な事はありません。
爪切りにはギロチンタイプとニッパータイプがあります。ギロチンタイプは小型犬に向いており、大型犬や猫にはニッパータイプが使いよいでしょう。
ギロチンタイプは切刃が見える方を手前にして持ち、切断位置を確認しながらカットしましょう。

ギロチンタイプ
ニッパータイプ

爪の色素の濃い犬では血管(知覚部)が透けて見えないため一度に切らずに少しずつ切り進めましょう。
犬用爪切りを使用して爪の先を直角に切る。 血管や神経が通っている知覚部を切らぬよう注意する。 切り口の上下脇角を落とす。
犬体を保定し足先を持って爪の根元を押し出します。 一度に切らずに少しづつ。 各々の角をヤスリで滑らかに。
■パッド(肉球)の手入れ
犬の肢の裏はパッドの間にも毛がはえており、ペットとして飼育される犬では放置するとパッドを覆う程にも伸びてきます。
室内で飼育される事の多い小型犬ではパッドの間の毛のために板の床を歩く際にすべりやすくなり、犬自身が歩き方に用心し、動作に軽快さが見られなくなります。
この状態では階段の昇り降りや走った場合などにケガをする可能性があります。

パッドの間の毛は散歩の際に汚れが付いたり、濡れて不潔になりやすく、臭気の元となったり、皮膚病の原因になったり、ダニの寄生を誘発したりします。
定期的に観察し、床面にパッドが密着する状態を維持する事が重要です。

肢裏の毛のカットには刃が短いボブバサミの使用が適している。 パッドの状態の異常がないか観察しましょう。 クリッパーを使用する場合は通常1mm刃でカットする。
トリミングに先立ってパッドの間の毛をカットする場合には不用意に爪先や外側に向かっている毛を切ると、外観上肢先の仕上げに支障を来たす事があります。猫足に仕上げるポメラニアンなどの犬種では注意が必要です。

  • シャンプーの後、爪が柔らかくなった時に切る場合と、シャンプーの前に切る場合があります。どちらか作業しやすいと思われる時に切りましょう。
  • 爪を伸びるに任せておくと知覚部が爪に従って伸びてしまうので早めに切るようにしましょう。
  • 一般に犬は爪を切られる事をいやがるので、子犬の時から肢の先、爪などをつまんだり引っ張ったりして慣らしておきましょう。
  • 爪を切る時は、犬から見えないようにすると犬の恐怖感も緩和されます。
  • パッドもよく観察し、ひびわれ、ダニの寄生などの異常がないか注意しましょう。

■参考ページ
犬編
猫編
犬猫編
ペットのイエローページ
ドッグ検定 トリマー通信コース 動物介護士専科
ペットのイエローページ事務局