ペットのイエローページ:ペット飼育百科 手入れ・しつけ・健康
 

■3ヶ月の子犬の育て方
3ヶ月の子犬の育て方では、人間との共生にとって不可欠な基本的な事柄を解説します。
子犬は新しい環境や飼い主にも慣れて活発に動き回るようになります。
あらゆる機会に犬の名前を呼んで、呼ばれているのが自分である事を覚えさせましょう。
この頃は何でも口にいれて、時には飲み込んでしまいますので、飲み込めそうな大きさのものは放置しないでください。
好奇心も旺盛となり、戸を開けておくと外へ出て行方不明になったり、交通事故にあったりしますから十分に注意してください。

■飼い主登録と狂犬病予防注射
生後3か月以上の犬は、飼い犬登録と年1回の狂犬病予防注射が法により義務づけられているので、必ず行いましょう。
狂犬病予防注射は、居住地域の広報などで実施日、場所などを知ることができます。
動物病院ではいつでも接種してもらえます。

参考ページ
ペット飼育百科・狂犬病

■アイコンタクト
子犬と接するあらゆる機会に名前を呼び目を合わせましょう。
意識的に行なわなくてもこの月齢の子犬は常に飼い主と目を合わせています。
この習慣を失わさせないように、目を合わせたことを確認して食餌を与えたり、遊んでやりましょう。犬は目で話をする動物のため、 飼い主の気持ちも目をみて読み取ろうとしています。
名前を呼んで目を合わせることは、主従の関係が良好に保たれていることを意味します。
名前を呼んでも反応しなくなる状態は、餌はもらっているけれども主人として認めてはいないという状態です。

■呼んだら来るというしつけ
犬の名前を呼んで、手元に来たら十分にほめてください。
この月齢の子犬は人間の姿を見ると呼ばなくてもとんで来るはずですから、この時に名前を呼ぶ習慣をつけます。
結果的に、名前を呼ばれたらすぐ来るようになるはずです。
呼ばれて寄って来た犬を叱るようなことは避けてください。必ずほめるようにしましょう。
叱る必要のあるときは、手元へ呼ばず、人間が犬の所へ行って叱らなくてはなりません。
「呼んで叱るな」は犬のしつけの大原則です。
「呼ばれて主人の所へ行ったら叱られた」というのは犬にとっては不本意な事態で、呼んでも来なくなる原因のひとつです。
将来問題行動をおこす犬も子犬の頃は従順です。つまり多くの問題行動の原因は人間の方にあると言えます。

■ハウスのしつけ
来客を含め全ての人が犬好きとは限りません。
「ハウス」の命令によって、自分の犬舎に入り、おとなしくしているようにしつけておくと、非常に便利です。
このしつけは、大きくなってから教えるのは困難ですから子犬の頃に完全にできるよう繰り返し教えてください。
子犬を犬舎に入れる時に必ず「ハウス」と声をかけ、「ハウス」という言葉と、犬舎に入る行為を結びつけて覚えさせましょう。
入ることを覚えたら、次は呼ぶまで出てこないようにしつけてください。
子犬を犬舎に入れた後で、「ヨシ、ヨシ」と優しく声をかけ、子犬が出ようとしたら、「イケナイ」と声をかけ、手で制して、犬舎の外に出さないようにします。
これを繰り返し、呼ぶまで子犬が出ようとしなくなったら、「ヨシヨシ」とほめてください。
子犬が犬舎の中に入っているときは、干渉せず、叱ったり、怒鳴ったりしてはなりません。
飼い主といえども犬舎の中に手をのばす事はやめましょう。
犬舎の中は子犬にとって、安心して暖かく眠れる場所である必要があります。
冬期は毛布などを敷き、静かな暖かい場所を選んで置いてやりましょう。
この頃の子犬にとっては、一日のほとんどが睡眠時間で、安心して眠る事と食べる事が生活の基本です。
いかなる動物の親も、眠っている子を無理やり起こす事はありません。
眠っている子犬を起こす事は、ストレスをつのらせるばかりでなく性格に悪影響を与える恐れがあります。
子犬にとって誰にも邪魔をされない安心できる場所が犬舎の中です。安心して眠れる犬舎を持たない犬は、イスの下にもぐったり、物にかくれて寝たりするようになります。

■食事のしつけ
食事を与えてから20分ほど経ったら、たとえ残っていても食器を取り上げてください。
だらだらと食事をさせないためです。食事をコントロールすることで主従の関係も保たれます。
食物を与える時は、必ず食器に入れましょう。
投げてあたえると、拾い食いの癖をつけてしまうことがあります。
人間の食事を犬が欲しがっても、決して与えてはいけません。
誰かが食べものを与えると、子犬は「ねだれば貰える」事を覚えます。
この頃、子犬の身についた習慣は、良くも悪くも一生ついてまわります。

■被毛の手入れ
短毛犬種の子犬は、豚毛などの獣毛ブラシで毛を立てるようにブラッシングし、次に毛並みに添って毛を整え汚れを落としましょう。
長毛犬種の子犬は、ブラシでホコリを落とした後、コームを被毛に添ってゆっくりと通してください。
子犬の時から毎日、手入れをする習慣をつけ、飼い主に体を触れられることに慣れさせましょう。

参考ページ
ペット飼育百科・ブラッシング

■病気の予防・ワクチン接種
前回のワクチン接種の際に受領した証明書に、2回目の接種日が記載されていますから、動物病院を訪ね2回目の接種を受けましょう。
子犬にとって寄生虫は大敵です。親元で駆虫済みと説明されていても、完全に駆除されていない事があります。
ワクチン接種の際に獣医さんに便を検査してもらい、その結果が陽性であれば駆虫を行いましょう。
健康な犬の皮膚は、張りがありピンク色をしています。
健康状態が悪化すると皮膚にしまりがなく、フケがでたり、脱毛したり、色が黒くなったりします。
犬が体をかゆがってかく場合は外部寄生虫の感染が考えられます。
ノミ、ダニなどの外部寄生虫は目で見えますから日常の手入れの時によく観察しましょう。
カイセンやアカラスが寄生している場合は、獣医さんに相談して適切な治療を受けてください。
真菌によって起る真菌症は悪性の皮膚病ですから、獣医さんに見せ適切な治療を受けましょう。

参考ページ
ペット飼育百科・ジステンパー
ペット飼育百科・パルボウィルス

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