ペットのイエローページ:ペット飼育百科 手入れ・しつけ・健康
 

■4ヶ月の子犬の育て方
4ヶ月頃から子犬の行動が、無意識なものではなく目的を持つことが多くなります。
知能の発達の最も盛んな時ですから、この時期に良い習慣を子犬に身につけさせ、性格の良い子犬にしてください。
乳歯の抜けかわる時期には、家具や履物など何でもかじるようになります。
犬用のガムやおもちゃが市販されていますから適当な大きさ、適当な硬さのものを与えると良いでしょう。
子犬には、咬んで良いもの悪いものの区別はつきません。
ほめることと、しかることを子犬の行動に結びつけさせて理解させましょう。
わがまま放題の溺愛の結果は、飼育者は満足でも社会に受け入れられない不幸な犬にしてしまいます。

■食事について
乳歯が抜け永久歯にかわる時期ですから、ドライタイプのドッグフ−ドを柔らかくしなくても食べるようになれば、便を観察しながら適正な一日量を決め、食餌内容をゆるやかに替えていきましょう。
ドッグフ−ドには、子犬の成長に欠く事のできない栄養分がバランスよく含まれており、ドックフードと新鮮な水を与えるだけで十分に発育が可能です。

■しつけの基本・おすわりと待て
食事前や散歩に出かける時など指示が必要な時には必ず座って待たせましょう。
子犬にとっては最も興奮している時に座らされる事になりますから、簡単には覚えません。
片方の手で犬のあごを持ち上げるようにし、一方の手で犬の腰を軽く押さえて「おすわり」と声をかけます。
座ったときには「ヨシヨシ」とほめ、機会あるごとに繰り返すことが大切です。
座らなければ「次の欲求を満たさない」という人間側の方針をかえてはなりません。

■お散歩について
ワクチンを接種後2週間位経過すれば、子犬は外出できるようになります。
室内飼育犬であっても、外の世界には慣らしていかなければなりません。
子犬は突然首輪やリードを付けられると歩くことをためらいますから、室内にいる時から首輪やリードに慣らすようにしましょう。
最初は布製のリボンをゆるめに首に結びつけてください。子犬は気にして取ろうとしますが、その内慣れていきます。
リボンに慣れたら用意した首輪をつけ、飼い主の監視下でリードを子犬の首輪に付け室内で遊ばせて慣れさせていきましょう。
次に、室内で慣らしておいたリードを首につけて、抱きかかえて外出し、近所を数分間歩いて戻ります。これは徐々に外の世界に慣らしていくためです。
子犬にリードをつけて、無理やり引きずるようにして散歩させている光景を見ることがありますが、子犬にとって悪い印象だけが残り、外出を嫌い内向的な性格に育つことがあります。
生後6ヵ月位までは、四肢の骨格、特に股関節が未完成で、強制的な引き運動はかえって骨格形成に悪い結果となることもあります。
室内犬の場合は、家の中が運動場で犬舎の中が自分の部屋という事になり、時々庭やベランダで日光浴をかねて自由に遊ばせる事で運動量は充分です。
キッチンや寝室など犬が入っては困る場所には、入り口にサ−クルを一枚置き、侵入を防止することをおすすめします。

■乳歯について
乳歯は、自然に抜けることが多いのですが、小型犬などでは時々乳歯が残ってしまう場合があります。
グラグラした乳歯を無理に引き抜くと、歯根が残ることがあるのでやめましょう。
犬用のガムを与えたり、硬いフードに切りかえることにより、乳歯の生えかわりを助け、歯石の付着を防ぎ、歯の病気を予防する事が出来ます。
食後に水を飲ませる習慣も、歯を清潔に保つためには良い事です。

■病気・フィラリア症の予防
蚊の媒介によって、心臓にフィラリア虫が寄生する病気で、ひと夏を過ごした犬の90%にはフィラリア虫が寄生しているといわれています。
予防をせずに数年を経て末期症状になると、血液の循環が阻害され、腹水がたまりセキをするようになり、最悪の結果となりますから子犬の時期から予防を怠る事は出来ません。
フィラリア症には予防薬がありますので定期的にこれを飲ませましょう。
もし、すでに心臓にフィラリア虫が寄生してる場合は、予防薬を飲ませる事ができませんので血液検査によって、寄生の有無を調べてから予防薬を服用させる事になります。

参考ページ
ペット飼育百科・フィラリア症

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