ペットのイエローページ:ペット飼育百科 手入れ・しつけ・健康
 

■2ヶ月の子犬の育て方
2ヶ月の子犬の育て方では、健康な子犬を育てるためには欠かせない食事・トイレのしつけ・お手入れ・健康管理について解説します。
母犬や兄弟犬から離された子犬は、不安がいっぱいの状態で、初めての輸送にも耐えて新しい主人の元へやってきます。
子犬にとっては試練の時で、子犬を健康に育てる為には充分な心配りが必要です。
この月齢の子犬には、人間の赤ちゃんを育てるのと同じように深い思いやりをもちましょう。

■食事について
想的には親元で食べていたものと同じフードを継続して与えるべきです。
胃腸に負担のかからない、栄養の吸収効率のよい良質の子犬用ドックフードを、1日3〜4回に分けて与えましょう。
食事の内容は、質、量とも急に変えないようにしてください。
便の様子を観察しながら食事内容を除々に変え、量も増やしていきましょう。
ドッグフ−ドは本来、他のものを混ぜて与える必要はないのですが、缶詰、肉などを混ぜる時は、全体量の2割までに留め、栄養バランスを崩さないようにします。
肉類は犬が喜んで食べますが肉類だけで育てると、カルシウムが欠乏することになります。
大型犬の場合は犬用のカルシウム粉末でカルシウムを補ってください。
犬に与えて良い食べ物は、牛肉、鶏肉、白身魚や卵黄、チ−ズなどです。
牛乳を与えると消化できなくて下痢をすることがありますので、子犬の間は与えない方が良いでしょう。
ミルクを与える場合は犬用の粉ミルクが市販されていますので入手してください。
犬に与えてはいけない食べ物は、青身魚、エビ、カニや、イカ、タコなどの軟体動物、香辛料、 わさび、カラシなどの刺激物、緑色野菜、鶏の骨、魚の骨、にんじん、トウモロコシ、甘い物、塩分などです。
鶏の骨、魚の骨は腸を傷つけるので危険です。
ネギ、たまねぎは、中毒症状を起こします。にんじんやトウモロコシは消化されません。

■トイレのしつけについて
トイレのしつけは家庭に着いたその日から始めなくてはなりません。
寝起きや食後など、子犬が床に鼻をつけ、匂いをかぎ回り始めたら、あらかじめサークルなどにセットしたトイレに抱いて連れていきます。
子犬をトイレにのせ、排便、排尿をするまで黙って観察しましょう。
うまくできた時は、優しく声をかけながら、犬の頚などを撫でてほめてください。
トイレの場所以外で、そそうをしてしまったら、すぐにその場で床に鼻をこすりつけるようにして叱ります。
子犬はデリケ−トですから、強く叩いたり、大声で怒鳴ったりしては萎縮してしまい、子犬の性格に悪い影響を与えてしまうことがあります。
そそうをした場所はきれいにふき、消臭剤で匂いを消してください。
トイレのしつけが完全にできるまでは広い範囲を自由にさせるべきではありません。
トイレのしつけは根気よく、子犬が完全に覚えるまで、サークルなどを有効に使って毎日繰り返し行なうことが大切です。
どの様な子犬も、本能的に排せつは自分の生活場所からできるだけ遠い場所で済ませようとします。神経質な犬種ではこの傾向がより強いため、庭の隅やベランダの端を、排せつの場所にきめるとスムーズに覚えることでしょう。
いずれにしても根気よく「その場所でする事が良い事」である事を子犬に教える様にしましょう。
トイレのそそう以外でも悪いことをしたときは、その場で叱ることが重要です。
時間が経ってから叱っても、犬には分からないからです。
叱るときは、ほめるときと正反対に、冷静な口調で叱ってください。
声の調子を使い分けることによって、飼い主の意志が子犬に伝わるようになります。

■お手入れについて
シャンプ−はワクチンの接種が終わり、2週間くらい後から始めてください。
シャンプ−は、長毛種の場合であっても月1〜2回にとどめます。
あまり頻繁にシャンプ−すると、毛艶が悪くなり、皮膚のうるおいも無くなり、かえって皮膚病にかかりやすくなります。
子犬は、刺激の少ない子犬用のシャンプ−を使って洗ってください。
シャンプ−の前には必ずクシとブラシで毛をよくとかし、毛玉やもつれがないようにしましょう。
体温程度の温湯を子犬の被毛によく行き渡らせ下洗いをします。
耳に湯が入らないようにして、頭の上からも湯をかけましょう。
シャンプ−剤を手に取り、全身に行き渡るようにしてつけながら、決してゴシゴシとこすらず毛並みにそってなでるようにして洗ってください。
頭は、背の方に向かってなでるようにして洗います。
涙やけなどで毛が汚れて変色していたら、指先でつまむようにしてていねいに洗いましょう。
シャンプ−の泡が目に入ったときは、指先で目を開かせ、きれいな湯でくりかえし洗い流してください。
口の回りや腹部、尾、尻の部分もていねいに洗いましょう。
四肢の先は被毛を分けて隅々までていねいに洗います。
シャンプ−剤を残さないように温湯をかけて十分にすすいでください。
リンス剤を使う場合は、定められた濃度にうすめ、顔の部分を除く全身に行き渡らせてしばらく時間を置き、温湯ですすぎます。
バスタオルで包み、ゴシゴシとこすらず軽く押すようにして水分を吸いとります。
ドライヤ−は20cm以上離し、ピンブラシを使って毛を伸ばすようにしながら乾かしましょう。


参考ページ
ペット飼育百科・ブラッシング
ペット飼育百科・シャンピング
ペット飼育百科・リンシング

■健康管理について
母乳によって母犬から譲り受けた免疫は、子犬が生後2ヶ月を過ぎた頃から低下しはじめ、各種の病気に感染しやすくなります。
子犬を譲り受ける時にワクチン接種をしていない場合は、子犬が新しい環境に慣れたころ動物病院を訪れ、ジステンパ−、犬伝染性肝炎、パルボウイルス感染症等の予防ワクチンを接種してください。
予防ワクチンは子犬が健康な状態で接種する事が必要です。回虫などの寄生虫がいないことを確認しなくてはなりませんので、当日の便を持参するとよいでしょう。
ワクチン接種後、獣医さんから接種証明書を受け取ります。次回の接種日を記入してありますから、忘れずに接種に行くようにしましょう。
ワクチン接種直後のシャンプ−や外出は厳禁です。
子犬は抵抗力が弱く、わずかな原因で体調を崩しがちです。
食欲不振、おう吐、下痢、鼻汁、目ヤニ、血便、元気がない、便に虫が出た、等の異常がみられる時は、すぐに獣医さんに見せてください。
日常、子犬の様子をよく観察することが、病気の早期発見に役立ちます。
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