脚側行進の基本は犬を主人の左側に付けると言うもので、日常から犬を左側に誘導する事を心がけます。
リードをつけて犬と戯れながら、時おり犬を左脚側に来るよう仕向けて歩いてみます。
主人と行動する時は、常に左側に付くべきである事を犬に習慣とさせます。
犬を主人の左脚側に停座させ、犬の名を呼び、犬の注意を主人に集中させ「アトエ」の命令とともに歩きだします。
リードは右手に短く持ち、犬の首に近い所で左手を添えておきます。
歩行時は、犬の右肩が主人の膝付近に付くよう引き寄せて行進します。
犬が前に出る時は「アトエ」の命令とともにリードをグンと強く引き首にショックを与えます。
犬が引く方向と逆の方向へ主人が方向転換してしまう事も引き癖をなくすためには有効です。
このしつけ・トレーニングは根気が必要ですが、毎日の散歩時に繰り返し教え、良い習慣を身につけさせましょう。
室内飼育犬の場合には犬は主人の身近で生活する関係上、主人の声の調子や顔色、動作で「よい事」「悪い事」の判断をするようになりますが、外で飼育される犬の場合には一般的に意志の疎通が薄く、充分なしつけ・トレーニングを行うためにはある程度の厳しさも必要です。
特に大型犬や強情な犬にあっては、むしろ程度をわきまえた体罰もやむを得ぬものとして肯定されます。
この時期のしつけ・トレーニング如何が犬の生涯の評価を左右するものとなります。
犬の教育についてご家族全員で考える機会をおつくりください。