ペットのイエローページ:ペット飼育百科 手入れ・しつけ・健康
 

■耳の手入れ
耳の中を清潔に保ち、外耳炎などの予防をするために、耳の中の毛を抜き取ったり内部の汚れを拭き取ったりする耳の掃除はグルーミング作業の重要な項目です。
外耳道の垂直部分ではカンシを入れても鼓膜の損傷の心配はありません。

■耳の中の毛を抜く
耳の中の毛を放置すると分泌物が毛につき、酸化して悪臭を放ったり細菌感染も多くなります。
特に長毛犬や垂れ耳の犬の多くは耳管への空気の流通が悪く耳炎になりやすいと言えます。
手指やカンシを使用して、耳の中の毛を抜き取りましょう。
犬が動かないように保定し、左手で頭部を包むように持ち、左手親指と人差し指で耳の穴を押し広げます。
イヤー・パウダーを少量耳の中に振り込んで滑りにくくし、右手指先の届く範囲の毛は生えている方向に指で引き抜きます。
奥の方の毛は毛抜きやカンシで注意深くはさみ抜き取ります。
一度に広範囲に毛を抜くと炎症を起こす恐れもあるので注意しましょう。
薬用イヤー・パウダーは、手指を滑りにくくすると同時に、バクテリアなどの増殖を押さえ、耳管を乾燥させるのにも役立ちます。
指で届かない耳道の毛はカンシを使って抜き取りましょう。

■耳の汚れを拭き取る
耳の穴の大きさに合わせ、適当な量の脱脂綿をカンシに巻き付けます。
イヤー・クリーナーは脱脂綿に染み込ませて使用する液状のものが望ましいでしょう。
イヤー・クリーナーは汚れを浮かし取る事に加え、脱脂綿が湿る事による皮膚の保護にも有益です。
こびり着いた耳道内の汚れは、イヤー・ クリーナーを染み込ませ優しく拭き取ります。
耳の中は常に乾燥していなければならず、イヤー・クリーナーは揮発性液剤が望まれます。
耳の掃除をはじめる時には、犬を動かないように保定しましょう。
掃除は見える範囲にとどめ奥はさわってはいけません。
掃除をする時に耳たぶを強く引っ張ってはいけません。
イヤー・クリーナーを染み込ませた脱脂綿で耳の内部の汚れを拭き取りましょう。



■参考ページ
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ドッグ検定 トリマー通信コース 動物介護士専科
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