ペットのイエローページ技法の解説
 
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リーダーとして認めさせる
 
リーダーとして認めさせる

すべてのトレーニングの開始に先立って確認しなければならないのは、犬にとってトレーナーが尊敬に値する「リーダー」であるかどうかです。
犬をトレーニングしようとするすべての人に例外なく問われるべき事であって、トレーナーと犬との主従関係の成立なくしてはトレーニングの成果はあり得ません。
家庭生活の中では、犬は家族全員をひとつの群れと考え、通常は家庭の長をリーダーと認めリーダーを頂点として従順で絶対的な服従心を持つようになります。
犬がコントロール不能になるのはリーダーと群れとの正しい関係が成立していない事が原因です。
飼い主と犬との主従関係を犬にはっきりと認めさせる方法をいくつか学習しましょう。

 
  • 犬の食餌は家族の食事の後に与えましょう
食事の場所や時間が犬と同じである場合でも、家族が一口でも二口でも先に食べ始めましょう
 
  • 犬に食べ物は余る程与えないようにしましょう
餌をリーダーからもらっている事を体感させるために、犬の見ている前で与える事が重要です
 
  • 犬と同じ場所では寝ないようにしましょう
人間を犬と同様の動物とみなすようになります

 
  • 遊びと言えどもダンベル、ボールなどはリーダーが取り上げて遊びの終了としましょう
犬は最後に獲得した者をリーダーと認めがちです

 
  • 犬の要求を受け入れないようにしましょう
犬が散歩に行きたいという態度をしても、散歩に行くかどうかはリーダーが決めるべきです

 
  • 犬の目をみつめましょう
目をそらす事は服従を意味するので、人間は先に目をそらさないようにしましょう

 
  • 家(玄関)に出入りする際は、犬に「待て」を命じ、リーダーが先頭を歩き、犬をその後に従わせましょう
生活圏への出入りを許すのはリーダーの権限です
リーダーとして認めさせるのトレーニング写真
 
  • 犬を低い位置で何回か繰り返し抱き上げ、リーダーとしての力量を認めさせましょう
大型犬の場合は馬乗りになるのが良いでしょう

 
  • 座った犬の下顎に手を入れ、犬の顔を上向きに持ち上げてみましょう
犬はこのポーズを先天的に嫌い抵抗しますが、そのままの状態で前胸部を撫でて落ち着かせましょう
リーダーとして認めさせるのトレーニング写真
 
  • 犬の口吻を軽くつかみましょう(マズルコントロール)
犬はマズルをつかまれる事によって服従的な立場におかれた事を認識します
リーダーとして認めさせるのトレーニング写真
 
  • 犬の背を下にして寝かせ腹部を撫でましょう

子犬の時期から行うとより効果的です

リーダーとして認めさせるのトレーニング写真
 
  • 反抗的な態度を取る犬の首を上から押え「伏せ」の姿勢をとらせましょう
犬が抵抗をあきらめるまで「伏せ」の姿勢を続けさせ服従心を育てます

 
首筋や口吻を瞬間的にかむ動作をする 、背を下にして転がし押えつける、などは離乳期前後親犬が子犬を叱る動作をトレーニングに応用したものです
 

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