ペットのイエローページ技法の解説
 
トイレのしつけ方法
食餌のしつけ方法
アイコンタクト
脚側行進
お座り
来い
伏せ
リーダーとして認めさせる
 
食餌のしつけ方法
食餌に関するしつけは、トイレのしつけ同様に、日常的に重要なものです。
飼い主がどのように犬と関わるかという飼育目的や飼育環境の問題によっても、食餌について犬に教えるべきマナーは異なってきます。
  • 食餌の内容
ドッグフ−ドは本来、子犬の成長に欠く事のできない栄養分がバランスよく含まれており、ドックフードと新鮮な水を与えるだけで十分に発育が可能です。
そのためドッグフードに他のものを混ぜて与える必要はないのですが、缶詰、肉などを混ぜる時は、全体量の2割までに留め、栄養バランスを崩さないようにします。
肉類は犬が喜んで食べますが、肉類だけで育てると、カルシウムが欠乏することになります。
大型犬の場合は犬用のカルシウム粉末でカルシウムを補ってください。
便の様子を観察しながら適正な一日の食餌量を決め、与えましょう。
一般に犬は幼犬時から与え続けられ習慣となった食物を好みます。
犬の食餌内容や給餌方法を切り替える時に、急激な変更をすると一時的な下痢や食欲の減退を起こす事があります。
食餌内容の変更には10日間程度の時間をかけ、毎日10%づつ新しい食餌を加え、等量の旧食餌を減らす方法で徐々に行います。
くれぐれも質、量とも急に変えないようにしてください。

与えて良い食べ物とは
牛肉、鶏肉、白身魚、卵黄、チ−ズなど
与えてはいけない食べ物とは
青身魚、エビ、カニや、イカ、タコなどの軟体動物
香辛料、 わさび、カラシなどの刺激物
緑色野菜
鶏や魚の骨
にんじん、トウモロコシ
甘い物、塩分など
鶏の骨、魚の骨は腸を傷つけるので危険です。
ネギ、たまねぎは、中毒症状を起こします。
にんじんやトウモロコシは消化されません。

牛乳について
与えると消化できなくて下痢をすることがありますので、子犬の間は与えない方が良いでしょう。
ミルクを与える場合は犬用の粉ミルクが市販されていますので入手してください。
 
  • 食餌の与え方
食餌を与える時は、必ず食器に入れましょう。
投げて与えると、拾い食いの癖をつけてしまうことがあります。
食餌の時間は、マテやスワレなどのしつけを誘発的に行う好機ですので、食餌を与える行為と併行して色々なしつけを組み入れて行いましょう。
室内外で飼育される場合は「飼い主が許可するまで食べない」「限られた時間内で食べる」「人が食べている物をねだらない」「拾い食いをしない」 などの基本的なしつけが必要です。

1、 飼い主が許可するまで食べない
食べ物を入れた器を持ち、犬と向き合い「スワレ」を命じ、犬の前に食器を置き、「マテ」の命令を与えます。
直ぐに食べようとしたら手で制し、食器を取り上げ「スワレ」「マテ」を繰り返してください。
子犬の食餌に対する欲望はかなり強いものですから、あまり長い時間待たせず、ごく短い時間待つ事ができれば充分に誉め、「ヨシ」の命令で食べさせましょう。        
このしつけは犬が自分の欲望をコントロールして、飼い主の命令に従うと言うしつけの基本的なトレーニングです。
 
2、限られた時間内で食べる
犬の日常の様子を見て決めるべきですが、通常20分前後あれば食べ終わります。
食餌を与えてから20分ほど経ったら、たとえ残っていても食器を取り上げてください。
だらだらと遊びながら食餌をさせないためです。
いつまでも食器に食物がある状況は、時間が経ってから再び食べる「遊び食い」の癖がついてしまいます。
腐敗による食中毒の心配も無視できません。
食事をコントロールすることで主従の関係も保たれます。
 
3、人が食べている物をねだらない
人間の食事を犬が欲しがっても、決して与えてはいけません。
手や顔をテーブルの上に出してきたら、その手や鼻先を軽く叩き、引っ込めさせます。
誰かが食べものを与えると、犬は「ねだれば貰える」ことを覚えます。
家族全員の強い心構えが必要です。
 
4、拾い食いをしない  
地面に落ちている食物に興味を持ち、食べようとしたら「イケナイ」の声符と同時にリードを強くひき、首にショックを与えます。
あくまで口に入れようとした瞬間に制止する事が重要です。
あらかじめ通り道に犬が食べそうな物を置き、拾い食いしそうな状況を再現して繰り返し教える方法が効果的です。
この時使用する食べ物は、犬が食べることが好ましくないお菓子などにしましょう。
日常与えているフードは犬が混乱するので避けるべきです。
家庭内においても、食器からこぼれた物や落ちた物を口にしないように習慣づける必要があります。
 


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