アイコンタクトは文字通り「視線を合わせる」事です。 犬の群れでは、メンバーである個々の犬が常にリーダーを意識して行動するのが普通で、リーダーと主従の関係にある犬との間のアイコンタクトは支配と容認を意味するものでした。 名前を呼んで目を合わせる事(アイコンタクト)ができれば、「犬が飼い主やトレーナーをリーダーとして認めている」と考えてよいでしょう。 呼ばれても注目しない犬はほとんどの場合、聞こえてはいても無視をしている、つまり主従の関係が良好に保たれていないと考えられます。 トレーナーや飼い主と目を合わせない犬には、どんな命令も無意味と言えます。 トレーナーが「名前を呼ぶ」「犬が注目する」「指示を与える」「反応する」と言うようにあらゆるトレーニングは犬の名前を呼ぶ事から始まります。「すわれ」「待て」などトレーニングの指示の前にまずアイコンタクトを行い、この習慣によって犬はアイコンタクトから指示を待つ体勢となります。