犬が肘と腹部を地面につけている状態を「伏せ」と言います。「伏せ」は「座れ」以上に安定した姿勢で、一定以上の時間「伏せ」の姿勢を続けさせても犬の負担は大きくありません。「伏せ」ができれば、犬を一定時間待たせる事ができるようになります。
反面「伏せ」は犬にとって突発的な事態に対し反射的に行動するには不利な姿勢です。このため、神経質な犬ではテリトリー外の慣れない場所や、他人や他の犬が近くにいる場所では簡単に「伏せ」ようとはしません。しかし、ある種の行動の禁止や事故防止にも役立つので、「伏せ」のトレーニングは必須です。
また「伏せ」は単純な動作ではありますが、犬の月齢を増すごとに、習得させるのが難しくなるトレーニングです。
自我意識がそれほど強くない子犬の段階で完全に習得させる事が良いでしょう。